Friday, October 30, 2015

このところ毎日、お家の増築のお手伝いをしています。
今回の旅、なぜか行く先々で引っ越しのお手伝い、大掃除のお手伝いが多くて、なぜこんなにも掃除なのか??と不思議に思いつつ、クリアリングのお手伝いをしていることが多かったのです。
そして今、建てる、ということを毎日やっています。

お掃除をしながら、家とはいったいなにか、ということも考えます。
家に集めているもの、とはいったいなにか。
わたしたちはいつかこの世界を去るわけですが、いずれ去るわたしたちが残していくであろうもの、ということも考えます。
ほんとうに必要なものとは?
ここちよく暮らせるためにはどう暮らすのが理想なのか?

日本にいた時に偶然見た、ターシャテューダーの暮らしに密着した番組が思いのほか心に残りました。
そんなふうに、今心に残るものがいくつかあります。
共通しているのは、こつこつと作っていくもの、深く洞察していくもの、繊細なうつくしいもの、かもしれません。
時代や流行を越えた、ほんとうのもの、そんな感じがします。

さて、これから久しぶりにハワイの海へ。
今夜はキャンプアウトしながら、ゆっくりします。


Thursday, October 29, 2015

No Rain No Rainbow.
雨が降るから、虹もでる。
ハワイ島、特にHiloサイドはたくさん雨が降るので、こんなきれいな虹がよく見えます。
虹を見ると、なぜかこころがワクワクしますね。
七つの色、ふわっと光ってる大きなアーチ。

四半世紀、海外で暮らしていて、毎日英語を話しています。
同じような境遇を選んだ人はみんなそうだと思いますが、脳のどこかが常に作動しています。
考えているんです、単語とか、センテンスとか。
アメリカ英語に慣れたと思ったら、今度はハワイの英語、ピジョンで振り出しに戻っています。笑
単語も発音も違う、新しい言葉を一からやりなおし。

メキシコでは、スペイン語が全くわからない生活という体験で
言葉が通じない国に住む苦労が少しわかりました。
一ヶ月もすると不思議なもので、何となく片言が言えるようになるものです。
わからないけどそれでも注文する、それでも値切る、それでも人に会い続けることで生まれるたくさんの失敗が、片言を言えるようになる道のりかと思います。
「mikaの言い方はわたしと同じことを言っていても、簡単な単語を使ってわかりやすく言っているわね。そういう言い方もあるんだって感心するわ。」
昔アメリカ人の友人に言われた言葉です。
わたし達のように、英語が第二言語だと、よく単語が出てこなかったり、言い方がわからないことがあるので、違う言い回しで伝える訓練を知らずにしているんですね。

さてハワイのピジョン、わからない時は笑顔で乗り越えてます。
きっとそのうち慣れるでしょう。笑


Wednesday, October 28, 2015

"今そのままの自分を楽しむ”
プロエイジの意味としてわたしが想っていることですが、案外難しいことかもしれません。
今の自分自身とはどんな人なのかをまず知らないと、楽しめないような気もします。

なぜそうするのか、しないのか、なぜ好きなのか、苦手なのか…
いろんなことに意識的になってみる。
わたしがよくやることのひとつです。
そうすると、自分が少し見えてきます。
旅を続けることは、決断の連続ですから、いかに速く大きな決断ができるか、その決断に従って行動できるかも、わたしには大切なことです。
逆に自分の内側が”うん”と言わない時は、どんなに決断が必要でも流れがくるまでは、決めないようにしています。

たとえば、シアトルに滞在中、急に”明日カリフォルニアへ行こう”と思い友人に電話すると、”となりの人がずっといないから、隣にステイできるかメールで聞いてあげるよ”と言ってくれて、1ヶ月滞在させてもらえたりしました。
そういう急な直感のようなものは、従うようにしています。
もちろん、意識的にならなくても、決断しなくても、そのあとに続く人生はありますので、何が一番いいのかは、それぞれの人生の楽しみ方によるのだ、とも思います。

”今の自分を楽しむ”
どうでしょう。意識的に生きていますか?
*写真はカリフォルニア州バークレーの道にある、いらないものを入れると必要な人が持っていくボックス。
バークレースピリットの象徴ですね。


Tuesday, October 27, 2015

時間を見つけては、旅の写真を整理しています。
こんなメキシコの色の中での暮らしを思い返しながら。
みなさんはどんな色の中で暮らしているのでしょう。
もともと黒やアースカラーが好きだったわたしですが、ハワイに住むようになって、随分と明るい色やきれいな柄ものを身につけるようになりました。
光や温度や湿度、そういったものが関係しているのかもしれません。
髪の色もまた、黒だった時とは違う色柄のお洋服がしっくりくると感じるときがあります。
そうそう、函館の百閒での集いでも、グレイヘアの素敵な方が同じようなことをおっしゃっていました。

「この世界は色に満ちあふれているのに、家の中が白一色なんてつまらないじゃない? だからわたしはいろんな色を使うの。」
と言っていたのは、The Vision Walkerでもインタビューした風砂子デアンジェリスでした。(http://thevisionwalker.blogspot.com
風砂子邸のキッチンは特に、色に溢れていてすごく楽しい。

いつもと違う色を身につけて歩く。
そんな自分を観察してみる。
意外な発見があるかも。
わたしは紫や、青緑のような色が今のところ好きです。


Monday, October 26, 2015

full moonは明日でしょうか。
大きな大きな月を、やっと涼しくなった夕方に見上げていました。
いろんな場所で、いろんな状況の下で、こんな丸いお月様を何度も見てきました。
いろんな体験をして、物事すべてに対して自分なりの考え方があるにはあるのですが、最近それが少し変化してきました。
ちょっと前までは、「I don't think so.」と言葉で伝えたり、自分がこう、と思うことをはっきり表現していましたが、長い旅の間に、”ひと呼吸置いてみよう”と思い始めたのです。
するとどうでしょう。
言わなくてよかったーとホッとすることが結構起こります。
世界は広くて、自分の常識から一歩外に出ると世界は驚きにみちていると、旅が教えてくれます。
朝ごはんをきっちり食べる家、お昼に家族が揃ってごちそうを食べる家、お皿ひとつにたくさん盛りつける家、小皿をいっぱい使う家… 食べることひとつでも、さまざまです
旅は行った先の習慣にいかに溶け込むかが大切だと考えるので、自分のやり方は横に置いて、まずその家の、国の習慣を習い、体験します。
人の考え方もそう。それぞれの大切な想いがあります。
その想いを否定する前に、少し感じてみる…
そんなことを楽しめる余裕のようなものが、少しずつ身に付いてきたかな、と思うこの頃です。

体験して、腑に落ちて、人はもっと深く広く暖かくなるのなら、
年を経ることは楽しい。
どうせ年をとるなら、そんな風に生きたいなぁと思います。


Sunday, October 25, 2015

大学生の息子がひとりいるわたしですが、周りもまた、だいたい二人くらいの子どもを持った、似たような家族が多い中でずっと暮らしてきました。
孫が出来ておばあちゃんになるのは、せいぜい60歳を超えてからかな?
それが、ハワイ島に来て、ハワイの人々の中に入ってみると、ここは全く違う世界だということに気づきます。
ハワイの人たちは若くこどもを持つ人が多く、お父さんの違う子どもたちが兄弟姉妹だったりするので、親がおばあちゃんになる年も40代50代が普通です。
島の物価や家賃も高いので、おじいちゃんおばあちゃんが子どもや孫、ひ孫たちと一緒に住んで、その暮らしを手助けしたりと、大家族もたくさん。
日曜日のビーチでは、みんなが”アンクル””アンティ”と、大人全員で、こどもたちを見ています。
そんなハワイの日常の中で、特におばあちゃん(それはわたしの年齢ですが)の活躍ぶりがすごいなぁと感心するのです。
孫ひ孫たちの送迎、スポーツ試合の応援、衣食住の面倒をみて、学校の催しまで参加して…
こどもを中心にあちらこちらのおばあちゃんが分担し合いながら、動きます。

すごいなぁ、と思うんです、女性のキャパシティ。
いくつになっても力強くて、優しいんです。
世界中のアンティやグランマが、世界を変える鍵を持っている。
わたしはいつもそう感じています。


Saturday, October 24, 2015

アメリカへやってきて何度か大きなクリアリングをしましたが、そんな時にいつも思うのは、「この国にやってきた時はスーツケースひとつだったじゃない。またあの時に戻ろう。」ということでした。
一番大きなクリアリングは、オレゴンからハワイ島へ移るときだったと思います。
家ひとつを丸ごとガラージセールでほとんど処分しました。
今手元にあるのは、箱3つくらいです。

ほとんど処分しよう、と決めた時に、The Vision Walkerの旅で訪ねたパタゴニアの木乃実ちゃん夫婦の暮らしを想ったりしました。
旅を続けて理想の土地を見つけ、そこに手作りでアースバッグの家を作った彼らの暮らしは、お皿3枚、フォーク3本、のようなほんとうにシンプルなものでした。
わたしは多分、そういうシンプルさをいつも求めているのだと思っています。
またうつくしい場所を作るという楽しみもいいものです。
(木乃実ちゃんのインタビュー:http://www.thevisionwalker.com

そんなわけで、ほとんどすべてを手放したわたしはまた作り始める準備をしています。
ただひとつ、オレゴンに残してきた、友人の木工職人がわたしのデザインで作ってくれた机だけが、また手元に置きたいと思うひとつかな。
友人たちと家を借りて住み始めた息子が使っているのをLINEで見た日から、シミだらけにされるんじゃないかと気が気ではありません。笑



Thursday, October 22, 2015

わたしがグレイヘアを染めるのをやめよう、と決心したときに感じた不安のようなものは、まだ見たことのない今のわたしに向き合うという不安だったような気もします。
そんな時に当時60歳のモデル、シンディジョセフというグレイヘアのうつくしい女性の写真を見ました。
”わぁ こういう人たちがいるんだ”という、ワクワクとした気持ちになったのを覚えています。
わたしはすぐに、シンディにメールをしました。
”アンチエイジング”という、実際より若く見えるのがいい、という考え方よりも今の自分を楽しむという”プロエイジ”を生きよう、という彼女のアイデアにとても共感したからです。
するとシンディからすぐ返事がきました。
”あなたがプロエイジを生きると聞いて、わたしはとてもワクワクしています。
それは人生とはその生涯を通して楽しいもので、その楽しみは決して20歳前だけで終わるものではない、
と世界に現すことができる生き方だからです。
齢をとると、愛が深まるし、賢くもなる、もっと熟練したアドバイスもできる。
ますます良くなると思わない? 
見かけだって、年季の入った革製品や木のボールのように、味わい深いものになるわ。
しわやシミのようなマークのひとつひとつに、物語がある、それが人生をもっと美しくするのよね。
輝いて人生を愛してね。誰もがあなたの目の中に魔法を見るでしょう。” (ProAge Revolution 9章より抜粋)

同じ想いの人が世界中にいる。
ひとりで新しい決心をするわたしにはとても心強い言葉でした。