Sunday, January 31, 2016

今日のProAgeインタビュー#10は、龍見ひろみさん(チンマイ)です。
チンマイという 愛称は、神、女神は全てに偏在するという意味で インドのアンマに頂いたものだそうで、彼女そのもの。
2008年にイベントのため、彼女が主宰される「アムリタ」を訪れたのがきっかけで、チンマイと知り合うことができました。
静かで凛としたうつくしさが印象的です。
そんなチンマイのお話をどうぞ。

□ □ □


*ご自分のことを簡単に紹介してください。
チンマイ:大阪府は 千早赤阪村にある金剛山の麓で、《 薬草茶庵 アムリタ 》という古民家 ゲストハウス&茶店を やっています。築90年近い この家に出会った時、
「山の養生ハウス」の様なイメージがあり始めました。 一日一組限定で(1名~5名様まで)宿泊出来ます。お一人さまも 大歓迎です
ゆっくり 自分の時間を過ごして欲しいです。
オプションで、聖地案内として 天河神社や高野山、伊勢神宮、熊野と、紀伊半島を巡るコースも有ります。ご一緒させて頂き 毎回 一期一会な旅ーこれからも続けて行きたいですね。
日本て ええとこ。そして奥深い。
春には 野草を摘んでお茶にしたり(8種類以上)ドクダミの季節には ドクダミ茶、ドクダミジュース 軟膏や染め物など。身近な野草で 暮らしを楽しんでいます。
他にも 山ヨガのグループの人が来たり、
半断食合宿や 山菜料理教室など、ここの
自然とリズムが合う♪ そんな利用をして下さると 嬉しいですね。金剛山も目の前ですから。
今は というか冬は お休みして 充電期間中。というか冬眠中。。笑♪
また春4月から、オープンします。
よもぎ餅作ったり 季節に合ったお茶を淹れて、 土日茶店やってると思います。

*おいくつですか?
チンマイ:1958年 6月29日生まれ。58才です。

*心身共に変化を感じた時期はありますか?
あったとしたら、いつ、どんな変化ですか?
チンマイ:そうですね。今から振り返ると 一番最初の大きな変化は、私が32才の時でした。
1989年(平成元年)に アリゾナ州ーネィティブアメリカンのホピ族と呼ばれる人々の精神性に触れたときでした。
きっかけは、一冊の本との出会いでした。
ー「 ネィティブ マインド 」( 地湧社 刊。北山耕平 著)
丁度その頃、スピリチュアルな本のブームも来ていて 同じ出版社から シャーリーマクレーン(女優)が書いた 「 アウトオンアリム 」とかも出た頃です。
当時、3才と1才の子育て真っ最中の普通の主婦である私にとって、ホピの人々に会う旅は 本当にミラクルで、そしてそれ以降も 影響を与え続けてくれることとなりました。
変化の次は 44才の時。母親が69才で亡くなりました。母は ずっと身勝手な父に ひたすら寄り添ってきた優しい人でした。
26才までの 私の人生、進学、就職、結婚と、全て父の思い通りだったので 母が先に亡くなった時、「 これからは、私が女性として 母の分も幸せに生きる 」思いがグーンと湧いてきました。自由に羽ばたいていいんだぁー♪
スイッチオン!みたいな。今では 良くも悪くも~笑 の思い出ですが。
そして3つ目が 10年ほど前。
コミュニティレストラン、といっても町の小さなカフェで 日替わりランチを作っていました。一年半程して 体調を崩してしまい、
これからの一人暮らしをどうするか?考えている時に 沖縄に行きました。
頭の中では 病院に行かないとヤバイ!と思いつつ 心の中では もっと違う 癒しを求めていたのです。それまでは 知らなかった
「 久高島 」に ある人のすすめで行くことになり そこで出逢った自然と 人。体験そのものが、今の古民家 ー薬草茶庵 アムリタへの扉を開いてくれました。
今も 聖地案内や 野草をテーマにやっていますが そんなストーリーからです。

*ProAge(今の自分を楽しんで生きる)という考え方について、感じることを話してください。
チンマイ:世界には いろんな楽しみ方があるんでしょうけれど、今の私には 季節と共に 自分も巡っていることが 楽しいのです。
よもぎの新芽を見つけたよ~で よもぎ団子作ったり、新茶が出来たから 一緒に飲んで
香りや味を楽しむ、とかね。。。
千早赤阪村に来て 自然のギフトをいっぱい頂いて 暮らしています。
それも一緒に喜び、味わってくれる家族や 親しい人々がいると もっと楽しくなります。
野草茶作り、手作り酵素、餅つきなどはそう思いますね。
反面、一人で自然の中で過ごす時間も大切にしたいと思います。

*ライフワーク、人生の中で自分の仕事だと思うことはなんでしょう。
*暮らしの中で好きな瞬間は?
チンマイ:シンプルに 「 お茶を楽しむ時間って いいなぁ~」と思います。
本当に喉が乾けば お水で充分ですよね。
でも、急須に茶葉を入れ、沸かしたお湯を注ぎ、お茶を頂きます。なぜか、心も落ち着きます。ペットボトルのお茶しか知らない若い人も増えている様ですからね。お茶の文化は大切にしたいと思います。茶葉は現代では、いろんな選択があり、今日は 何にしようか? 決めるのも楽しい。私の場合は、
自分で作った 野草茶もあれば、煎茶、ほうじ茶 香りのいいハーブティー、紅茶、体調に応じて 選んでみたり。また、季節の和菓子にあわせて、お抹茶を点てたりと。。。その日や季節、お客さんにも合わせて楽しんでいます。
日本の茶道では、お茶をもてなすのに、炭を起こし 湧き水で湯を沸かし 床の間には季節の花が一輪。。。相手をもてなす心に すべて自然の要素が織り込まれていますね。
茶器は土からですし、茶せんは竹からという風に。空間も含めて 凄くトータルなもの。
手入れされた庭の苔にも、日本に生まれてよかったなぁと思う瞬間があります。
そこに 美しさを感じたり、そんな空間では、自然に感謝が湧いてきて 素直に有り難いなぁと感じる。家の佇まいが美しいのは、人の思いが 鏡のように反映されて 隅々にゆき渡っている そんな所にも
奥ゆかしい 日本の良さを感じるのです。
ライフワークとして 続けて行きたい聖地案内も、神社に限らず 素晴らしい日本の感性豊かな場所を訪ね、お茶を愛し これからも いろんな出逢いー人と自然が織りなす時間を 楽しんでゆきたいですね。

*あなたが素敵だな、と思う人を教えてください。どういったところが素敵と思うかも、教えてください。
チンマイ:私の周囲には 素敵だなぁ~と感じる女性が有り難いことに いっぱいいらっしゃいますが、ここで 紹介したい人 は お二人 お顔が浮かびましたが、
そのひとりは、ミナルさん(川西宏子)です。
浦安の舞や、神社での奉納の舞い、新しくオリジナルなアースダンスという ダンスワークショップに 参加させて頂いたことも有ります。
自然体で しなやかな動きも とても美しい 女性としても アーティストとしても これからの表現 、舞いを楽しみにしています。

薬草茶庵 アムリタ
www.amrta-chihaya.com


Saturday, January 30, 2016






落ちていた網を見つけて、大喜びで池にしかけて遊んでいるハワイアンボーイ。

その後、空に何度も放る。
よほどうれしいんだね。



ハワイアンの子は、なんか昭和の子みたい。
遊びながら、いろんなことを習得している。



Friday, January 29, 2016

Thursday, January 28, 2016

最近 少しずつズレてきたモノが、勢いよく崩れ始めている気がしています。
あくまでもわたしのライフで起こっていることですが、もう一つの方向から見るとき、新しい何かが生まれようとしているとも言えますね。

こういう時は、自分が何を感じているのかをみています。
心地よく感じる方向はどちらか。

いろいろ変化のときですか?
あなたの世界ではどうでしょう。

Wednesday, January 27, 2016





ティナのお誕生日でファミリーが集まりパーティーです。
みんながごちそうを持ち寄って、冗談を飛ばしながら大笑い。

Tuesday, January 26, 2016

野村保子さんインタビュー、いかがでしたか?

アクティビストという生き方を、わたしも90年代にしていましたので、チョコさんの想い、よくわかります。
社会の問題を知り始めると、一見別な問題も、実は繋がっていて、根底はひとつだということを知り、そして、それは自分自身にも繋がっていることに気づきます。
柔軟性と共にタフであることもまた、必要だったりしますね。

そんなチョコさんがこう言っていました。
「空を眺めながらぼーっとしているときでしょうか・・。小さな頃からここではないどこかに心が飛んでいくような、ふわふわ漂っているのが好きでした。
自分では意識しないのですが楽しいらしくついニコニコしているようで、人はそんな私を見て何を考えているのと聞かれることがあります。」

なんかかわいい!
空を見上げながらニコニコしているチョコさんが浮かびます。
うつくしいバランスのとり方だなぁと感じました。

チョコさんありがとうございました。

Monday, January 25, 2016

ProAgeインタビュー、今日は野村保子(チョコ)さんです。
チョコさんとは、函館でのProAgeミーティングでお会いました。
ちょうど、小出裕章さんのおはなし会を主催されていたときで、日時の変更を余儀なくされたチョコさんが、ポスターとスティッカー持参で現れました。笑
参加者のみなさんと一緒に、お話ししながらスティッカーを貼ったのはすごくいい思い出です。
反原発運動という力強い行動から想像するのとはちょっとちがう、やさしいふわっとした印象のチョコさん。
そんなチョコさんのインタビューをどうぞ。

□ □ □

*ご自分のことを簡単に紹介してください。
チョコさん:野村保子と言います。仕事はフリーのライターです。本を2冊出版しました。
2012年クレヨンハウスから「原発に反対しながら研究をつづける 小出裕章さんのおはなし」。
2015年「大間原発と日本の未来」寿郎社刊。2010年に「隠された原子力」創始社刊の編集に携わりました。
地域情報紙のライターを同時に続けていました。地域情報紙ではあらゆる方面の取材をし,写真を写し、記事を書きました。
料理が好きで調理師でもあったので料理レシピの連載していました。

*おいくつですか? 
チョコさん:年齢は公表しないと決めています。

*心身共に変化を感じた時期はありますか?
あったとしたら、いつ、どんな変化ですか?
チョコさん:変化は常に感じています。誰かに会うこと、心にしみる映画を観ること、知らない世界を生きている人に出会うこと、それが私を変化させてくれます。
肉体的な変化ということであれば、ずっと続けてきたスポーツ,主にテニスや水泳ですが仕事とプライベートで時間がとれなくて中断したときに体力が急降下しました。
その後、気功・鍼灸・ヨガなどで調整中です。

*ProAge(今の自分を楽しんで生きる)という考え方について、感じることを話してください。
チョコさん:どんなときも今は今だけのもの。そう気付くと今を楽しもうと思います。今がよい状態でなくては未来を思うことはできません。
自分も社会も,そして世界も決してパーフェクトではありません。心鬱ぐ日もありますが,それでも人は生きていきます。
荒野を歩いているとの思いに捕われることもありますが、歩けることに感謝したい,そう思うのです。

*ライフワーク、人生の中で自分の仕事だと思うことはなんでしょう。
チョコさん:たくさんあります。一つは20年以上も続けている反原発活動です。主として函館市の対岸に建てられようとしている大間原発に反対する活動です。
昨年春には「大間原発と日本の未来」という本を上梓しました。市民運動で大間原発に反対してきた函館と現地大間の記録です。
大間町が人口6000人を切る小さな町です。そこに建とうとしている大間原発は世界で初めてプルトニウムという原爆の材料を燃やす原発です。
昨日も大きな地震が函館も含めて北海道・東北を襲いました。2011年3月11日に起きた東北大震災で地震と津波に襲われた福島原発事故は世界を恐怖のどん底に陥れました。
人類がコントロールできない原発=核を持つことの恐怖をすべての人に知ってもらいたいと思います。
私はフェミニストです。最後の植民地と言われる「女性」の扱いについて、気付かなくても生きづらいと感じている方はいるとおもいます。
女性が感じる生きづらさはProAgeの思想です。女性であることで社会が求めるものと自分との乖離に悩む女性がたくさんいます。
みかさんが求めているそのままでいていい、と(私は感じています)のメッセージはフェミニストが求めているものでもあります。
すべての差別の解消を求めるのがフェミニストです。
同時に「子どもの権利条約」を広める活動をしています。1994年国連に提起された「子どもの権利条約」を日本も批准しました。
しかし,日本の子どもの権利は決して守られているとは言えない状態です。
より弱い立場の子どもの権利を守ろうとすることで社会を変えて行くことができると信じ、その活動をしています。
福島県に被曝させられながら生きるしかない子どもたち、虐待により命を奪われる子どもたち、戦争に向う社会で一番先に狙われるのが若者の命です。
弱い立場で生きる人の気持ちを想像しながら発信したいと常に思っています。

*暮らしの中で好きな瞬間は?
チョコさん:空を眺めながらぼーっとしているときでしょうか・・。小さな頃からここではないどこかに心が飛んでいくような、ふわふわ漂っているのが好きでした。
自分では意識しないのですが楽しいらしくついニコニコしているようで、人はそんな私を見て何を考えているのと聞かれることがあります。
他から見たら何をしているのかと思うのでしょう。

*あなたが素敵だな、と思う人を教えてください。どういったところが素敵と思うかも、教えてください。
チョコさん:緒方貞子さん。
国連で「人の安全保障」と題して話された演説は世界の人に届くすばらしいものでした。私の指針となっています。
世界が平和であるために,国と国との約束=安全保障ではなく、個人と個人が国や地域を超えて約束しましょう,というものです。
世界に友達ができたら,誰も戦争する気になれないでしょう。初めてこの演説を聴いたとき心がふるえました。

*お持ちになっているのは、2015年3月に出版された、「大間原発と日本の未来」です。







Wednesday, January 20, 2016

旅をしている間はなかなか友達とゆっくりした時間を持ったり、一緒に何かをすることが難しかったので、ひとりの過ごし方がかなり上手になりました。
それでもやっぱり友達はいいよね。

今日はファーマーズマーケットを歩いていたら、これまた古い友人のマナに遭遇。
そのままながーい立ち話をして、ProAgeのインタビューにも答えてもらえることになりました❤
話をして、こころが行き交い、うれしくなったり、うんうん!と同じ想いになったりしながら新しい何かが生まれるって、すごいよね。
やっぱり人と人はからだで出会うほうがいい。

ところで、加藤万里さん。
インタビューでは、40歳を過ぎてからだとこころの不調について、話してくれました。

「「歳を重ねていく」ということは、波のように間を置いてやってくる不安や、老年期を迎える入り口に立った切なさ、もの悲しさ、不便さーーー
そんなちょっぴり切ない状況を少しずつ受け入れて、
徐々に折り合いをつけていく。
生きる有機物として、枯れていく「過程」を受け入れて、
その状況を味わっていく。」

まったくそうだなーと思います。
からだの調子、こころの調子、今までに体験したことのない新しい変化を折り合いをつけながら受け入れていく。
これまで体験してきた数々のことは、きっとこれからの生き方の栄養になって、深い成熟した時代にしてくれるはずです。

そう考えると、一番楽しみな時代かもしれませんね。


Monday, January 18, 2016

今日のProAgeインタビューは、The Vision Walkerでもお話をしていただいた、アロマ、ハーブの研究家、加藤万里さんです。
カリフォルニアバークレーでクラスを持つとともに、書く人としても本の出版を始め、六耀社 オフィシャルサイト で連載を持つなど、その仕事は多岐にわたり、植物を通して世界を観る人です。
では、どうぞ。
□ □ □

*ご自分のことを簡単に紹介してください。

万里さん:バークレーで、アロマクラス、ハーブクラス、お花の会を主宰しています。
時々ものを書く仕事もしています。
仕事以外の時間は、もっぱら植物の研究を。お気に入りの息抜きは、日本のお笑い番組鑑賞。


*おいくつですか? 

万里さん:ジャニーズばりの枠はりで申し訳ありませんが、アラフィフです。
ということで読者の皆様には想像の世界をお楽しみ頂きたく思います。


*心身共に変化を感じた時期はありますか?
あったとしたら、いつ、どんな変化ですか?

万里さん:40代半ば頃に、はっきりとした変化を体験しました。
生理的な身体の変化、更年期の本格的な始まりだったと思うのですが
丁度その頃、それまで長年していたお花の仕事を無期期限休止することを決めたのと偶然重なったせいか、軽い鬱状態になりました。
生き甲斐の喪失と更年期の訪れが合体して、はっきりとした症状を体験したと言えます。
その後も老眼の急速な悪化やら皮膚、髪の衰えなど、それに伴う精神的な動揺(笑)、ショックなどは今もまだ続行中です。


ProAge(今の自分を楽しんで生きる)という考え方について、感じることを話してください。

万里さん:若い頃は、フランス、イタリアの、自分というものを持ったかっこいい大人の女性や、日本でも自分ならではのプロフェッショナルな仕事をこなされ、
生き生きと生きてらっしゃる先輩の女性達をメディアや雑誌で見て、歳をとるということに、単純に憧れさえ抱いていました。

しかしいざ自分がそういう年代になってみると、失われて行く若さ由来の美しさ、
身体機能の不快適さを体験し、上記のような憧れていた女性のかっこよさというものは、
こういう症状の上に築かれた、強さや生きる力をベースにして醸し出される美しさだったんだーーー
ということを今、あらためて理解しています。

「歳を重ねていく」ということは、波のように間を置いてやってくる不安や、
老年期を迎える入り口に立った切なさ、もの悲しさ、不便さーーー
そんなちょっぴり切ない状況を少しずつ受け入れて、徐々に折り合いをつけていく。
生きる有機物として、枯れていく「過程」を受け入れて、その状況を味わっていく。
季節で言えば、秋や初冬のような人生の「季節」を、その時にしか味わえない体験として、しっかり向き合い、味わって生きていくことなのかもしれません。

私は、まだ身体の衰えの変化に戸惑いが完全にぬぐい切れない状況で、「味わう」状況には達していませんが、少しずつ、歳を重ねている自分の身体にねぎらいと愛おしさ、感謝を持てるようになっていきたいなあと思っています。
そして、「折り合い」をつけるプロを目指しながらも、今の自分にしかできないこと
(私の場合は仕事だと思っていますが、人によっては家庭であったりボランティアであったり介護であったりーーー)をしていきたいです。

若い頃には自分の中から出てこなかったもの(エキス!)を表現していけるのが、
「秋、冬」の人生を送っている人ならではの特権だと思います。そんな時期をやはり人生一度きりの季節ととらえ、楽しんでいけたらと思います。
 
  
*ライフワーク、人生の中で自分の仕事だと思うことはなんでしょう。

万里さん:前述した通り、更年期の鬱症状になった時、それまで長年していたお花の仕事を偶然小休止した時期と重なりました。
オーバーに聞こえるかもしれませんが、自分の分身のようなお花と距離を置いたことで、
身をそがれるような思いを体験しましたが、そんな私の症状を見て、日本の友人がアロマを本格的にケアとして使うことを勧めてくれました。
効果はすぐに実感でき、気づいたら鬱も消えていました。
その時、お花の仕事を神様から小休止させられた意味に気づきました。
まさに更年期の始まりが、私の第二のライフ・ワークの幕開けとなり、それをきっかけに、本格的にアロマを学び仕事にすることになったのです。
またその流れで、20代の頃から大好きだったハーブも、あらたに「メディカルケア」の分野で学び直し、今年は本格的にクラスも始動する予定です。
 
正に更年期の不調から、私は新しい植物の扉を開き直させてもらったので、
「与えられた」という感覚があります。
今はそれを神様からのギフトと思い、残りの人生はハーブを中心とした植物の研究とシェア(クラス、ワークショップ)に捧げたいと思っています。
自分の楽しみ(研究)が、同時に人のためになるということを、いつも意識しています。

何かに夢中になっている時は、「時間が止まっている」ような、「無」体験をしているような気がしますよね。
私も、植物の勉強やシェアをしている時間は、身体の不調や不便さ、不安ーーーといったことから引き離されて、純粋に「自分の与えられた人生」を生きている!と感じます。
その「時間が止まっているような」瞬間を真摯に生き、
「その瞬間の連続」のような人生を過ごすことが、本望です。
それが私にとっての「エイジレス」、です。

  
*暮らしの中で好きな瞬間は?

万里さん:朝、庭から聞こえる鳥の声。まだ寒さの残る早春に見つけた小さな花の開花。
紅葉が見せてくれるマジカルな色合いーーー
家族が機嫌よく過ごす家の中での時間。音楽の、音の中に「見える」、真実みたいな存在。
心がピュアになった時に感じる、どこからともなく聞こえてくる声。そんな時によく起こる偶然。

きっと、私は神様に繋がっている、と思える瞬間が、この上なく好きなのだと思います。
自分というものが、きゅーーーっと小さくなって自我みたいなものがなくなって、大きなものに触れているような感覚。
その瞬間がとても好きです。

(もちろん、お笑いでげらげら笑っている瞬間も、言うまでもなく!)


*あなたが素敵だな、と思う人を教えてください。どういったところが素敵と思うかも、教えてください。

万里さん:自分。と嫌みなく爽やかに軽やかに、でも本気でそう思える人になりたいです。
 
(夫には、動物行動学者のジェーン・グドール、mikaさんには菌類学者の南方熊楠を彷彿とさせられる、
とよく言われるので、自分の指針にしています。)

ウエブサイト:foliage 




Photo:Copyright ©Madelene Farin
*こちらの写真の無断転載はご遠慮下さい。



Sunday, January 17, 2016




久しぶりのハイク。
ターコイズポンドまで。
ほんとにターコイズカラーで、美しいんですよ。











Saturday, January 16, 2016

ProAgeのインタビューをしていると、わたし自身がすごく楽しいんです。
いろんな人とお話ししながらインタビューを進めていくのも、お話を読みながら編集するのも、みんな楽しい仕事。

”これは人生を振り返るすごくいいきっかけになった”
お話をしてくれたみなさんから、そう言っていただくことも多く、そういう時間って実はすごく大切だと思います。

今まで生きてきた道のり、何を想い、何を選んで、どう歩いてきたか。
客観的に見ることで、自分という人が見えてくるよね。

そしてそんな自分に正直に生きてみる。
どこまでも正直に。

Friday, January 15, 2016

「没頭する。」

みなさんにとって、時間も忘れて没頭することってなんでしょう。
没頭するとき、ただ目の前の仕事だけを見つめて、集中しますね。
そんな時は、誰がどう思おうがどうでもいい。
自分のしたいことがとても明確なんですね。

そんな域で生きたいねー、と朝の通信で話していました。
わたしたちは人の問題を、自分の想像力の中で担いでしまっているよね。
そんな風に自然にやってしまっている。
必要のない苦しみを、自ら産み出しているんだね。

自分の仕事に没頭することで、わたしたちはそこに線をひくことができるんじゃないか、そんな話をしたのです。

Thursday, January 14, 2016



ヴォッグ(英語: Vog)は「ヴォルケーノー」(volcano=火山)とスモッグ(smog)を合わせた合成語で、特にアメリカ合衆国ハワイ州のハワイ島の南にあるキラウェア火山が作りだす煙と二酸化炭素などが、島の北東から吹きつける季節風に乗って、島の西側にあるフアラライ山で、霧と混じって作りだす大気汚染。
島の西側の中心都市のコナから見上げる山(フアラライ山)にかかる霧がそれである。(ウィキペディアより)
わたしが今いる場所は、まさにそこ。
今日はまだいいほうですが、ここ数日は海岸線がかすれるほどのVogでした。
これが出ると頭がいたい、喉がいたい、咳が出るなど体調を崩す人がおおいのです。
わたしも風邪なのか、Vogなのか、鼻がぐずって、喉がかすれます。
風が暑さで火照った肌に気持ちのいい、穏やかな午後のハワイ。
楽園にもVogという、困った問題があるんですよ。

わたしがインタビューに答えるのを聞いてみたいと言われましたが、どうでしょうか。
じゃあ100人達成したら、100人目は自分で自分にインタビューしてみようかな。笑



Wednesday, January 13, 2016

わーい! FacebookのProAgeのページに101のlikeがつきました!!
うれしいなぁー
少しずつ、ゆっくり広がっていく感じがうれしい。
メッセージもありがとうございます。
11月の菊池木乃実ちゃんから始まって、7つのインタビューもできました。
今年は100人くらいインタビューしたいなー

Tuesday, January 12, 2016

昨日の北野あつこさんインタビュー、いかがでしたか?
ご主人の介護という、思いがけない現実。
”24時間一緒にいる介護生活は大変なことはもちろん
たくさんあるけれど、不思議と今この時を、
「神様にもらった一番大事な時間」と思えています。”
起こったことをネガティブに捉えようと思えば、
いくらでもそう思える事態だと思うんです。
でも彼女の選択は、神様がくれた一番大事な時間と思うこと。
わたしなら、そう思えるだろうか…なんて、ふと考えました。
そして、そんな状況の中でも、いいものを人に伝える仕事を続けている。
ほんとうにパワフルですね。
人前で話せないことを話す”裏ProAge”もいいんじゃない?なんて、バンビと笑いましたが、案外いいかも。笑
バンビ、ほんとうにありがとう!

Monday, January 11, 2016

ProAgeインタビュー、今日は北野あつこさん。
わたしは彼女のことをバンビと呼んでいますが、バンビは大阪を拠点に「千の雫プロジェクト」を主宰する、すごく行動的で元気な女性です。
2008年には、わたしたちが主宰していたBe Greenと臨死体験から宇宙の仕組みを説いている木内鶴彦さんのコラボイベントを開催してくれたりと、人をまとめるチカラのあるパワフルなバンビ。
そんなバンビのお話です。
どうぞ。
□ □ □

*ご自分のことを簡単に紹介してください。
あつこさん:「千の雫プロジェクト」という、ひとりNGO主宰しています。
http://www.a.zaq.jp/sennosizuku/
会費も会則も組織のカタチも何もなく、
未来の地球に受け継ぎたいと思う何かを、
発信、実践、分かち合たい仲間たちによる、
志しのプロジェクトです。
2011年頃から「大阪手作り酵素の会」として、
春と秋の2回、季節の酵素ジュースの作り方を
お伝えしています。
また1年半ほど前に、松の樹液と水から出来た、
生分解98%のオーガニック洗剤「松の力」と出会い、
関西で拡げたいと思い、販売を手掛けています。
1年前に、夫の介護が始まり、時間も制限されるので
今はほとんどその2つの仕事に集約されてきています。
家族は夫と猫2匹&犬1匹。
そして、結婚して独立した息子がふたり、
どちらも近所に住んでいます。
それぞれに男女2人ずつ、合計4人の孫がいます。

*おいくつですか?
あつこさん:1957年12月10日生まれ。58才です。
 
*心身共に変化を感じた時期はありますか?
あったとしたら、いつ、どんな変化ですか?
あつこさん:結婚や出産という事実上の変化以外に、
個人的進化と言えるような転機は3回かな。
(更年期と呼べるような時期は無かったと思います。)
1度めは、1993年。ある個人的体験を通して、
目に映る世界に深く深く奥行が出来たことを実感しました。
今までいかに表面的なことしか見えていなかったのかと
驚愕し、それまでの世界観が大きく深く塗り替えられた
一大変化の時でした。
本来の自分が「花開いた」最初の時かも。
2度目は、2010年の末。
その前の数年間の、もんもんと模索を続けてた日々から、
突如抜け出せるような、「ひらめき」が起きた時です。
以来、今のシゴトにすべて繋がってます。
3度目は2014年12月。夫が脳梗塞で倒れた時。
処置に時間がかかり、死も覚悟した長い時間を経て、
なんとか生命を救ってもらったのが12/10、
私の57回目の誕生日でした。
まるで生まれ変わりの誕生日でした。
結婚して32年。
何度も「別れてやる~」と思い続けてきた夫を、
初めて心から大切に思えるようになり、
これまた初めて、深い信頼関係が生まれました。
息子たち家族とも絆がぎゅっと集束してきた気がします。
夫は右片麻痺、失語症、高次機能障害もあり
割と高度な障害が残ってしまいました。
24時間一緒にいる介護生活は大変なことはもちろん
たくさんあるけれど、不思議と今この時を、
「神様にもらった一番大事な時間」と思えています。

*ProAge(今の自分を楽しんで生きる)という考え方について、感じることを話してください。
あつこさん:「今の自分を楽しんで生きる」ための魔法はたぶん無くて、あらゆる体験を通して、そこに行き着くのかも知れません。
「今の自分が楽しめない」のは、たぶん
未来に対する不安とか、過去のトラウマとか、
過剰な欲とか、余分な心配とか、深い執着とか、、、
そんな感情にいっぱい時間を使ってるからですよね。
過去は自分もそうだったと思います。
そのループから抜け出すには、
不安や恐怖がよぎったら、頭をブルブル振って消してしまう!笑
そして、明るく幸せな、こう在りたいと願う未来を想像する。
それを気づいた時に繰り返すだけで、
必ず、思い描いた未来を創造出来ると思っています。
想像イコール創造だから。
私はそうやって、時を重ねてきました。笑
過去のあらゆるみっともない体験などを経て、
今を楽しむことや、意識的に「幸せで在る」ことは
たった一度の人生を生きてゆく上で最も大事な
「前提」、になっていました。
なので、1年前突然夫が障害者になり、
思いもよらず介護生活が始まって、
外から見たら大変そうに見える日々でも、
決して不幸だと思っていないのです。
逆に、だからこそ気づけた幸せや感謝の想いも沢山。
今この状況から始まる新しい未来をいっぱい描くし、
願う通りに創造してゆこうと思っています。
ごく最近、ブログにそんなことを書いています。
よかったら覗いてみてくださいね。
http://atstheway.blog102.fc2.com/blog-entry-596.html

*ライフワーク、人生の中で自分の仕事だと思うことはなんでしょう。
あつこさん:どんなシゴトや活動をしていても、
その体験や想いを、表現すること。発信すること。
文章を書くこと。
誰に言われたわけでもないのに、
ただ好きでずっと続けていることでもあります。
そういうのが、きっと本来の自分の特質。
ひとりの人間としてのシゴトであり、
ライフワークなんだと思います。
自分を取り巻くささやかな世界で、
それが継続出来ればいいなと思います。

*暮らしの中で好きな瞬間は?
あつこさん:道端にピカピカの草花を見つけた時や
山の中で赤や青の可愛い実を見つけた時。
森の中や川のほとりで、鳥の声を聴いたり、
風の音や草の匂いを感じたりしている時。
家族みんなが揃って、楽しい会話が弾む時。

*あなたが素敵だな、と思う人を教えてください。
どういったところが素敵と思うかも、教えてください。
あつこさん:具体的な人物って思い浮かばないけれど、
自分の軌道に沿って、ブレずに生きている人は素敵です。
そして、ただ「人生楽しい!」だけじゃなくて、
明晰な思考をちゃんと持っている人。
目の前の生活のことだけじゃなく、
世界で起きている悲しいことや理不尽なことにも
深い洞察があり、自分の想いを語れる人。
それはつまり、世界も自分のことと想える人ってことです。
あこがれるのは、田舎の古い農家のおばあちゃんとか。
朝早くから畑に出て家族の野菜を育てたり、
季節ごとの色んな保存食が作れたり、
薬草や植物を使った手当法などもたくさん知ってて、
昔からのそういう叡智を次世代に受け継ぐことが出来る、
そんなおばあちゃん。
上記全部をひっくりめたような
イカしたばーちゃんになるのが夢です!
以上です。終わります!
最後まで読んでくださった人がいたらありがとう!



Sunday, January 10, 2016

ハワイの人と雪の話をしていました。
雪国の暮らしは、ハワイ人にとっては想像もできない世界です。
もう26年、北海道の冬に暮らしていませんが、
こどもの頃は、学校へ向かう朝の空気がキラキラと光っているのがうつくしく、今でもよく思い出します。
学校の帰りは、屋根の高さまで積もっている雪の上を歩いて、そのまま人の家の屋根で遊んだりしました。
友達とお風呂屋さんへ行き、終わるとそのまま裏の焚き付けで髪を乾かしたあと、振り回して固くなったタオルで遊びながら帰ったものです。
雪かきの大変さも知っています。
雪国のみなさん、毎日雪かきごくろうさまです。
それはあまりmissしません。笑
でも、四季のある暮らしは時々missします。
季節ごとに、することがあるっていいなぁと思うんですよ。

Saturday, January 9, 2016

こんな記事を見ました。
20代の女性の95%が自分のからだに後ろめたさを感じている…
振り返ってみて、人生の中で自分の姿に100%満足していた時期はないような気がします。
どの年代でも、外見の悩みは必ずあったし、それが今どうかといえば、もしかしたら不満はもっと増えているかもしれません。(痩せないとか、しみしわとか…いろいろあるよねー)
こう書いていて、「そうか、不満はいつの時代にもあったんだなぁ。」とあらためて思いました。
ProAgeとは、今の自分を受け入れ、楽しむということですが、実際は毎日鏡を見るたびに、どこか”もっとこうだったら”という想いがあるわけです。
それが気にならなくなる、楽しめるようになるには、どうしたらいいのでしょう。
ひとりひとりの旅ですね。
グレイヘアに戻そうと決めるとき、戻った自分を新たに見つめて好きだなと思うとき、髪を染めるという悩みがひとつ消えるとき…
ひとつ乗り越える勇気や想いが、自分を好きになる旅です。
いつかわたしたちが前よりもっと自分自身を好きになるとき、20代の95%の数字も小さくなるかもしれません。
まずは自分の旅ですね。
みなさんは自分のからだに満足していますか?

Friday, January 8, 2016

Pupu party! 
Pupuとはハワイ語でおつまみ。
どんどん人が集まってくるぞ。

楽しい週末を




Thursday, January 7, 2016






以前、わたしがグレイヘアにするきっかけになった、アメリカのスーパーモデル、シンディジョセフのお話を書きましたが、シンディは元メーキャップアーティストのキャリアを活かして、お化粧品を作っています。
もちろんProAgeを前提とした、お化粧品はたった3つ。
color, glimmer, gloというシンプルさです。
カラーはどのスキンカラーにも合うように作られているそうです。(直接質問しました)
頬や額、唇そして首筋などに付けてさっとぼかすだけ。
顔が明るく、楽しそうにみえます。
グリマーはキラキラが入っていて、これも目の上や下、唇や鎖骨なんかに使うと、まるで夏の日の赤ちゃんのお肌のようにキラキラと輝きます。
グロウは保湿クリーム。
乾燥を防ぎ、お肌に潤いを与えてくれます。
すべてオーガニックで、スティック状なので、持ち歩きに便利。
わたしは、お試しセットというのを購入してみました。
素顔に慣れてしまっていて、そんなに使うこともないのですが、
バッグに入れておくと、いざという時(いざというときってどんな時でしょうね。笑)に便利かもしれません。
年を重ねていくと、お化粧がかえって不自然にみえること、ありません? しわが浮き出てしまったり。
素顔に色やキラキラをさっとのせて、ナチュラルなうつくしさを演出してみては。

Wednesday, January 6, 2016

グレイヘアがだいぶ伸びてきました。
前髪を自分で切るくらいで、あとは放置状態。
セルフィやってみたけど、けっこう難しいですねぇ。
年を経ると、髪のボリュームが減ったり、薄くなったりすることが多いようですが、もともと美容師さんに嫌がられるほどの量でしたので、今がちょうどいいくらいでしょうか。
ストレートに憧れた(ワンレンとか?笑)くせ毛も、今は大好きです。(そのままでいいからね〜)
さて、ハワイのホテルでは、必ず日本の方々がたくさんいらっしゃいます。
日本の方だなぁと思っても、みなさん視線を落としてこちらを見てくれないので、言葉をかわすチャンスがないのが残念です。
「このホテルの日本語しゃべる人、あまり上手にはしゃべれないらしいよ。日本語話せる人ってあまりいないのかな。」
そんな会話が聞こえてきて、"あれ はい はーい。話しますよー"と心の中で手をあげてました。笑
今年は通訳やろうかな。
フラチームの通訳とか楽しいので、またやりたいんです。



Monday, January 4, 2016

今日はこんなハワイを眺めています。
観光としてのハワイ。
同じフラでも、違うなぁって感じています。

海も風もちょっと違う。

おもしろいね。



Sunday, January 3, 2016

お正月はビーチで。
1日がお誕生日のデスタニィは顔にケーキをつけられ、女の子達は砂に埋まって、おっぱいなんか作ってます。笑
真っ黒のライデンはカメカメハ王のマネしてますね。
暑い暑いお正月。
地球には、こんなお正月の過ごし方がある場所があるんですねー
雪国育ちのわたしは、まだちょっとそう思っていますよ。










Saturday, January 2, 2016

昨日の友子さんインタビュー、いかがでしたか?
キモノコトハジメのFBやウエブサイトが、わたしにはとても興味深くておもしろいんです。
アートなストーリーのあるキモノコーデ、古いキモノの風景写真、キモノ大実験、ポートレート撮影会など、見ているとワクワクするものばかり。

キモノって、日本で生まれ育ったわたしたちの原風景ですよね。
自分では着なくても、誰だっておばあちゃんやお母さんたちのキモノを着付けている姿や、帯を後ろ手に押さえてる姿なんか、浮かんできますよねー

どこかこころの奥深くに収まる場所がある、キモノという存在。
だからこそ、それを通して何かを変えていこう、って、すごいなぁと思います。

もう真っ黒な顔だから、キモノ全然似合わないんですが、でもまた着てみたいなー。
キモノの色柄を合わせるなんて、すごく惹かれます。

友子さん、古くて新しい世界を見せてくれてありがとう。


Friday, January 1, 2016

2016年 最初のProAgeインタビューは、キモノコトハジメを主宰されている、廣瀬友子さんです。
先日インタビューさせていただいた、りえさんから、ステキなひとがいるよ、と聞いていてお話をさせていただくと、初めてなのに初めてじゃない、共通の知り合いがいたりと、やはりこの世界は狭いなーと驚きました。
友子さんはキモノを通じて、何かに気づき、そこから世界が変わっていく仕掛けをしたい、とおっしゃっています。
キモノを通してというのが、すごくステキですよね。
ウエブサイトもなんだか読み込んじゃいます。
そんな友子さんのお話をどうぞ。
□ □ □
*ご自分のことを簡単に紹介してください。
友子さん:実家の母・祖母がキモノの仕立師で、小さい頃からキモノの反物に囲まれて育ちました。機織り機に興味があって、小学校では夏休みの工作で自作するほど。。
大学も染織科のある美大に進んだのに、なぜか現代美術に目覚めて、ヨーゼフ・ボイスの作品を収蔵する美術館に就職。そこが山梨だったので、夫と出会って、25歳で山梨に嫁ぎました。
26歳で長男、36歳で次男出産。長男の嫁で、お舅、お姑さんと同居でしたが、お舅さんは10年程前に、お姑さんは、先日亡くなって、やっと四十九日が終わったところ。
これまで仕事は紆余曲折、グラフィックデザイナー、現代美術洋書の古書販売サイト運営、染織家、キース・ヘリングの美術館に勤めたり、人材教育会社で先生やったり、ギャラリーの手伝いしたり、今は美容学校で美容文化論を教えたりしています。
40歳を前にマイナス思考気味の自分を律したくて(長くなるから割愛笑)、茶道を習い始めました。自信が持てないのは、形式を知らない、身に付いていないからだと知りました。でも形が身に付いても、内面の豊かさがなければ、他者とのコミュニケーションで新しい事や楽しい時間、美しいものは創造できないのだということも知り、結局自分が歩んで来た道が、それほど間違ってもいなかったとも思う日々。茶道は続けています。
3年前から信頼できるパートナーと「キモノコトハジメ」というアーティストユニットをしています。日本の民族衣装であるキモノを日常に取り入れることで、過去の日本人が生活で実践していた日常の小さな創造を取り戻す、そんな仕掛けを作る仕事をしています。これは、限りなく現代美術でいうところのアートの手法ですね。これはすごく楽しいのでずっとやっていきたい。
*おいくつですか? 
友子さん:1967年生まれ 48歳です
*心身共に変化を感じた時期はありますか?
あったとしたら、いつ、どんな変化ですか?
友子さん:30歳頃に、家でできる仕事しながら主婦していた頃、同居の義母に仕えて全部いうなりだった時期があって、長男の嫁というスケールモデルに自分を追い込みすぎて、激しい円形脱毛症になりました。その時、髪も肌も本当にボロボロになった。
少しづつ義母との関係を捉え直しながら、自分の人生を見つめて回復してきて、40歳目前、茶道を始めた頃かな。
次男も小さいのに、少し遠い美術館に勤めていて、学芸職だから、定時では帰って来られない。家族からも大反対されたり、義母との関係も難しくて、再び身体も心も結構大変だった。
家族よりも外で自分の可能性に期待してくれている現場でバリバリ仕事してみたかったのに、それを許してもらえなくて、頑張りすぎて結局破綻寸前。
何が大事なのかって、家族や自分だ!ということで仕事を辞めて、家庭を仕事への情熱同様回すようになったら、いろいろうまく行き始め、外で働くほどじゃないけど、主婦傍らでもできる仕事もポチポチ入ってきて、家庭もゆとりを持って廻る様になりました。この頃から、楽しんでやらせてもらっているという充実感がエネルギーになっていると確信を持つ様になって、ストレスは感じなくなりました。
また、ご縁で運ばれて来る仕事や出会いが増えたように思います。女性は何でも受け入れて、しなやかにのびのびと変換して出力できる生き物だと思うようになりました。
*ProAge(今の自分を楽しんで生きる)という考え方について、感じることを話してください。
友子さん:先にも書いたように、運命の巡り合わせで目の前に現れ、感性のアンテナがキャッチしたことは、なんでも楽しんでやってみると、覚醒するし、自分が更新されていく感じがします。
アートの畑に居たので、アーティストはそういう仕掛けを作って、世の人の精神に覚醒をもたらすと思っているけど、生活・暮らしを創り出している女性達がそういう明確な意識を持って生き始めたら、世界はもっとしなやかに楽しい場所になると思います。また、自分も慎ましくもそういう風にしなやかに生きてゆきたいです。
*ライフワーク、人生の中で自分の仕事だと思うことはなんでしょう。
友子さん:ずっと未来の事はよくわからないけれど、今はキモノコトハジメを通して「日常の中の小さな非日常に気づくような仕掛け」を発信してゆきたいです。
そして、それをきっかけに目覚めちゃった人たちがどんどん新しい創造を生み出していくその様を嬉しく楽しく拝見したい。また、アートに関わる事でご縁がある事はサポートしたりもしてゆきたい。美しいものだけを見て生きる事を仕事にしたい。笑!でも結構本気(笑)
*暮らしの中で好きな瞬間は?
友子さん:美味しいものをちょっとだけいただく家族と囲む食卓。
ストーブの鉄瓶でチンチンに沸いたお湯で点てたお抹茶を美味しいお菓子でいただく時(これは、アメリでいうところのクレームブリュレ的な。笑)
キモノを着付けていく時。
山の稜線を感じながら一人で車を運転している時。
*あなたが素敵だな、と思う人を教えてください。どういったところが素敵と思うかも、教えてください。
友子さん:トラックスのえっちゃん(。。。はもう先にインタビューにのっちゃったね)
日常の中で上質な創造を紡いでいるお茶仲間でお友達の齊藤恵美子さん。ご主人も息子さんもアーティスト。佇まいも、会話も、いただくお手紙も、とにかく彼女から出力されるものの全てが素敵。
あと、キモノコトハジメの相方の阪野ルリコ。
彼女のしなやかな生き方とか女性としても尊敬している。
信頼できるパートナーです。