Monday, January 25, 2016

ProAgeインタビュー、今日は野村保子(チョコ)さんです。
チョコさんとは、函館でのProAgeミーティングでお会いました。
ちょうど、小出裕章さんのおはなし会を主催されていたときで、日時の変更を余儀なくされたチョコさんが、ポスターとスティッカー持参で現れました。笑
参加者のみなさんと一緒に、お話ししながらスティッカーを貼ったのはすごくいい思い出です。
反原発運動という力強い行動から想像するのとはちょっとちがう、やさしいふわっとした印象のチョコさん。
そんなチョコさんのインタビューをどうぞ。

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*ご自分のことを簡単に紹介してください。
チョコさん:野村保子と言います。仕事はフリーのライターです。本を2冊出版しました。
2012年クレヨンハウスから「原発に反対しながら研究をつづける 小出裕章さんのおはなし」。
2015年「大間原発と日本の未来」寿郎社刊。2010年に「隠された原子力」創始社刊の編集に携わりました。
地域情報紙のライターを同時に続けていました。地域情報紙ではあらゆる方面の取材をし,写真を写し、記事を書きました。
料理が好きで調理師でもあったので料理レシピの連載していました。

*おいくつですか? 
チョコさん:年齢は公表しないと決めています。

*心身共に変化を感じた時期はありますか?
あったとしたら、いつ、どんな変化ですか?
チョコさん:変化は常に感じています。誰かに会うこと、心にしみる映画を観ること、知らない世界を生きている人に出会うこと、それが私を変化させてくれます。
肉体的な変化ということであれば、ずっと続けてきたスポーツ,主にテニスや水泳ですが仕事とプライベートで時間がとれなくて中断したときに体力が急降下しました。
その後、気功・鍼灸・ヨガなどで調整中です。

*ProAge(今の自分を楽しんで生きる)という考え方について、感じることを話してください。
チョコさん:どんなときも今は今だけのもの。そう気付くと今を楽しもうと思います。今がよい状態でなくては未来を思うことはできません。
自分も社会も,そして世界も決してパーフェクトではありません。心鬱ぐ日もありますが,それでも人は生きていきます。
荒野を歩いているとの思いに捕われることもありますが、歩けることに感謝したい,そう思うのです。

*ライフワーク、人生の中で自分の仕事だと思うことはなんでしょう。
チョコさん:たくさんあります。一つは20年以上も続けている反原発活動です。主として函館市の対岸に建てられようとしている大間原発に反対する活動です。
昨年春には「大間原発と日本の未来」という本を上梓しました。市民運動で大間原発に反対してきた函館と現地大間の記録です。
大間町が人口6000人を切る小さな町です。そこに建とうとしている大間原発は世界で初めてプルトニウムという原爆の材料を燃やす原発です。
昨日も大きな地震が函館も含めて北海道・東北を襲いました。2011年3月11日に起きた東北大震災で地震と津波に襲われた福島原発事故は世界を恐怖のどん底に陥れました。
人類がコントロールできない原発=核を持つことの恐怖をすべての人に知ってもらいたいと思います。
私はフェミニストです。最後の植民地と言われる「女性」の扱いについて、気付かなくても生きづらいと感じている方はいるとおもいます。
女性が感じる生きづらさはProAgeの思想です。女性であることで社会が求めるものと自分との乖離に悩む女性がたくさんいます。
みかさんが求めているそのままでいていい、と(私は感じています)のメッセージはフェミニストが求めているものでもあります。
すべての差別の解消を求めるのがフェミニストです。
同時に「子どもの権利条約」を広める活動をしています。1994年国連に提起された「子どもの権利条約」を日本も批准しました。
しかし,日本の子どもの権利は決して守られているとは言えない状態です。
より弱い立場の子どもの権利を守ろうとすることで社会を変えて行くことができると信じ、その活動をしています。
福島県に被曝させられながら生きるしかない子どもたち、虐待により命を奪われる子どもたち、戦争に向う社会で一番先に狙われるのが若者の命です。
弱い立場で生きる人の気持ちを想像しながら発信したいと常に思っています。

*暮らしの中で好きな瞬間は?
チョコさん:空を眺めながらぼーっとしているときでしょうか・・。小さな頃からここではないどこかに心が飛んでいくような、ふわふわ漂っているのが好きでした。
自分では意識しないのですが楽しいらしくついニコニコしているようで、人はそんな私を見て何を考えているのと聞かれることがあります。
他から見たら何をしているのかと思うのでしょう。

*あなたが素敵だな、と思う人を教えてください。どういったところが素敵と思うかも、教えてください。
チョコさん:緒方貞子さん。
国連で「人の安全保障」と題して話された演説は世界の人に届くすばらしいものでした。私の指針となっています。
世界が平和であるために,国と国との約束=安全保障ではなく、個人と個人が国や地域を超えて約束しましょう,というものです。
世界に友達ができたら,誰も戦争する気になれないでしょう。初めてこの演説を聴いたとき心がふるえました。

*お持ちになっているのは、2015年3月に出版された、「大間原発と日本の未来」です。







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